「正確な文章の書き方」から学ぶ接続詞の使い方
自分の文章に自信がある人は、いったいどれくらいいるでしょうか。
どうも、ブログの書き方のみならず、「正確な日本語」にまで興味を持ちだした平野(@hira_ken777)です。皆さんは自分の書く文章が正確かどうかを気にしたことはありますか?
1年前の僕は、正確かどうかさえ考えたこともないあまちゃんでした。しかし、ブログやWebメディアでの発信が多くなると、自分の文章を気にする機会も多くなりました。
正確な文章が書けるように色々と調べた結果出会ったのが、今回参考にした「正確な文章の書き方」でした。本日は、そんな「正確な文章の書き方」に書かれている内容に、僕なりの解釈を加えて分かりやすくお伝えします。
そもそも正確な文章って?
ズバリ「正しく、確実に伝わる文章」です。自分(書き手)にしか分からない文章は、正確な文章であるとは言えません。正確な文章を書く上で気をつけるべきは以下の6点です。
①誤字・脱字
②改行・段落
③文章のリズム
④専門用語の多さ
⑤代名詞の使い方
⑥接続詞の使い方
①〜⑤のチェックは、以下の記事を参考にしてください。
今回は⑥の「接続詞の使い方」を見ていきます。接続詞は、その名の通り文と文をつなぐ役割を担っています。しかし、正しく使わないと文章がややこしくなったり、くどくなったりするので注意が必要です。
使い方を気を付けるべき接続詞はいくつかあるので、数回に分けて書きます。今回は「が」についてです。
分かりやすさを阻害する順接の「が」
使いやすさナンバーワンの接続詞「が」には2つの役割があります。
【順接】と【逆接】です。
「順接」は『前の事がらが原因・理由となり、後の事がらが結果・結論になること』を示し、「逆接」は『前の事がらから予想される結果とは逆の結果になること』を示します。
(参考:接続詞について)
例文を見てみましょう。
【順接】
今回は成功したが、次回も成功するだろう。
【逆接】
今回は成功したが、次回は失敗するだろう。
どちらの文がすんなりと頭に入ってくるかは、もうお分かりでしょう。【順接】の意味で使うと違和感がありますよね。本来であれば、「が」は【逆説】で使うべきだからです。
順接の意味で「が」を使う場合は、2つの文の間に「だから」をいれても文が成り立ちます。
今回は成功した。(だから)次回も成功するだろう。
また、この例文は接続詞がなくても成り立ちます。
今回は成功した。次回も成功するだろう。
ちなみに接続詞がなくても文が成り立つ例に以下の有名な言葉があります。
生きろ。そなたは美しい。
この場合、「なぜなら」という接続詞をつけてしまうと雰囲気が台無しですよね。
一方、逆接の意味で「が」を使う場合、2つの文の間に「しかし」「でも」「だが」の言葉を入れても違和感がありません。
今回は成功した。(しかし)次回は失敗するだろう。
★POINT★
「が」を順接で使わない。「が」の代わりに「しかし」「でも」「だが」を入れても違和感のない場合のみ使用する。
順接でも逆説でもない「が」
順接の「が」に加え、以下の例文のような「が」の使い方もよく見かけます。
《例》
例の件ですが、いかがでしょうか。
順接にも逆説にもなっていません。この場合「が」を「は」で置き換えるとスッキリします。
例の件は、いかがでしょうか。
これくらいの短い文では「が」の使い方が気にならない方も多いとは思いますが、一文一文を丁寧に書くことで全体的に洗練された文章になるのです。
無理やり敬語にしようとすると、このような「が」の使い方をしてしまうパターンが多いように思います。書き言葉に限らず、話し言葉でも気を付けましょう。
★POINT★
順接でも逆接でもない「が」は、「は」で置き換えることができないかを考える。
さいごに
文章量がえらいことになりそうだったので、今回は「も」や「の」には触れず「が」のみにしました。日本語は奥が深いなとつくづく感じます。
今回挙げた例文を読んでも全く気にならない方も、もちろんいると思いますが、自分が書いた文章の意味を《正しく確実に》伝えるためにも「が」の使い方に気を付けてみましょう。
接続詞は非常に興味深い言葉です。最後に、使う接続詞によってニュアンスが変わる一例を挙げるので、()内にどんな接続詞が入るかを考えてみてください。
今日は日曜日だ。( )部屋の掃除をしよう。
ではでは。